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出産後に6~8週間休養が必要!『産褥期』について

出産してから母体が完全に回復するまでの期間を

『産褥期』といいます。

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『褥』は布団という意味で、

「産後は布団を敷きっぱなしにして、

 カラダをしっかり休めて回復することが大事だ」

という意味が込められています。

 

しっかりと休息する時間を取ることで、

今後の育児や日常生活がスムーズにいくようになります。

 

サポートしてくれる旦那さんや家族に感謝して、

ゆっくりと体を元の状態に戻していきましょう!

 

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【出産後のカラダの変化①~③】

①後陣痛

産後に下腹部の痛みが起こります。

出産直後の子宮はおへその下あたりの大きさになり、

徐々に収縮して小さくなります。

およそ6週間で元の状態に戻ります。(子宮復古といいます)

 

後陣痛は、子宮復古に伴う痛みです。

痛みの程度はひとそれぞれあり、

「生理痛に似た鈍い痛み」や

「ちくちく刺されるような痛み」が起こります。

 

約7割の方は陣痛よりは痛くなかったと答えていますが。

痛みに耐えられない場合はお薬を処方してもらうこともあるようです。

 

②悪露

悪露とは、出産直後から排出される分泌物の事です。

胎盤の剥離面や産道の傷からの出血

②剥がれ落ちた子宮内膜

③外陰部の傷からの分泌物

などがまざっています。

 

4週間経過すると量も減り、通常のおりものに近くなります。

 

 

③骨盤の開き、ゆるみ

妊娠するとスムーズに出産するために「リラキシン」と呼ばれるホルモンがでます。

リラキシンは骨盤を支えている靭帯を緩めます。

骨盤が不安定な状態になることでゆがみの原因にもなります。

 

骨盤のゆがみがあると、腰痛に悩まされます。

 

妊娠前から骨盤にゆがみがある方は、

その歪みはより一層ひどくなります。

 

 

このような行為は、骨盤をゆがめてしまうため注意が必要です。

・座っているときに足を組む

・片足にのみ重心をかけ続ける

・いつも片側の肩に鞄をかける

・横座りや八の字座りで過ごす

 

 

 

 

 

 

出産時に子宮が10㎝開いたり、

数十時間もかけて出産に挑んだ後、

すぐ妊娠前のカラダに戻ることはありません。

 

少しずつですが、しっかりと元のカラダに戻していくことが大事です。

 

『早く元に戻すよりも、しっかりといい状態に戻す』

この事を頭に入れて生活すると良いでしょう。

 

骨盤に関しては、人生で最も緩まる瞬間なので

逆にチャンスでもあります。

 

 

正しい状態で固定することが出来れば、

今後の生活が楽に過ごせますよ!

 

 

 

 

 

 

【産褥期の過ごし方について】

体操や補正下着で筋肉や骨盤をケアしましょう!!

医師の許可が下りたら、入院中から『産褥体操』を始めましょう!

 

ゆるんだ筋肉を元に戻し、血行を促し、

疲労回復の効果もあります。

 

産後6~8週間は続けてみましょう。

 

膀胱や子宮を支えている『骨盤底筋群』もお産で緩んでいるため、

退院後は骨盤底筋群を鍛える体操も始めましょう!