【産後の腰痛】夜寝ていると腰が痛くなる。治し方教えます。
出産の後、腰が痛くなる方が非常に多い!
赤ちゃんが1番大事なので、自分のことが後回しになってしまう方がいますが違いますよ。
赤ちゃんを守る為にも、まず自分が万全の状態じゃないと!
今回は実際に産後の腰痛がつらくて夜も寝られない!なんとかしてください!と来られた方の実体験を交えて、腰痛の治し方をお伝えします。
・30代女性
・産後3か月のお母さん
・症状:夜寝ていると腰が痛くて目が覚める
妊娠中や出産直後は体の痛みがなくても、
子育てをしているうちに
耐えられない腰痛になる方がいらっしゃいます。
また、今回の症状の方は、
普段家事・育児をしている時に
痛みを感じることはありません。
決まって夜寝ていて、3時間ぐらいした後に寝がえりを打とうとすると
腰に激痛が走り目が覚めてしまう。
このような悩みを抱えていました。
似たように寝ている間が最も腰が痛くなる方は多いのではないでしょうか?
【まずは検査から!】
寝る前は痛くないのに、寝ている間に痛くなる方
まず検査をしましょう。
・仰向けで横になります
・腰の下に掌を入れてみてください
いかがですか?
・掌一枚ぶんの隙間があれば正常です
①正常な隙間の方
②隙間が空きすぎている方
③全く手が入らない方
この3通りに分かれます
②隙間が空きすぎている方が産後のお母さんに多い状態です。
これは「反り腰」と言われる状態になっています。
※妊娠中はお腹の中に赤ちゃんがいて
上半身を後ろに倒してバランスを取るために
どうしても反り腰になってしまいます。
(もともと腹筋が弱い方や、重心が前に傾いている方がなりやすい。)
正しい状態は手のひら1枚分だと覚えてください。
【寝ている間だけ腰が痛くなるのはなぜ?】
なぜ反り腰だと痛くなるのか?
腰が反っていると、筋肉がずっと硬くなっている状態です。
硬い状態で同じ姿勢が続くと血流が悪くなるので痛み発生します。
【腰が反らないようするには!】
・寝るときに膝の下にクッションを入れましょう
(※夏用の掛け布団や毛布をぐるぐる巻きにして使うのがおすすめです。)
・普段、座るときに猫背にならないよう気を付けましょう
↓座り方について
座り方のポイント
・胸を上に向けて張る(腰を反るのではない)
・ゴールデンラインを意識する
・骨盤を立てる
・腹筋(4種類)を使う
・股関節は90度を意識する
【治療方法】(治療家向け)
・腸腰筋のストレッチと指圧
・大腿四頭筋のストレッチと指圧
腸腰筋のストレッチの方法については以下の通り。
・患者様は側臥位になる。
・下の足を患者様に抱えてもらい、猫背になってもらう。
・上の足を抱えて股関節の前が伸びるように意識して
・股関節を伸展させる
※膝関節は軽度屈曲させておくこと。
(大腿四頭筋がストレッチかかってしまうため)
指圧のポイントは
・おへその真横
・腹直筋と腹斜筋の境目
・垂直に3センチほど押し込んだ後におへその方向に1センチほど押し込む
【セルフケア】 (患者様向け)
『片方ずつ太ももの前をストレッチする方法』
・床に座った状態で伸ばしたい方の膝を曲げる(正座するように)
・反対の足は前に伸ばす
・ゆっくりと後ろに倒れるように体重をかける
・10秒を目安に息を吐きながら力を抜いて行ってください
【おんぶ紐を使おう】
抱っこをすることで赤ちゃんの体重の分だけ
前方に重心が移動します。
そのバランスを取ろうとして反り腰になってしまうのなら、
いっそのこと抱っこをやめてしまえばいい。
おんぶにすると腰が反らなくなるので
一気に痛みが軽減しました。
お母さんに相談したら
「おんぶ紐使えば?」と即答されたとのことでした。
先人の知恵は素晴らしいなと思い知らされた今日この頃です。
まとめ
①出産後の腰痛は反り腰の可能性大
③固定概念を捨て、色んな方向から考えることが大事
(今回の場合は抱っこに拘らないこと)